田んぼにそそり立つ例のアレ

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アレとかソレとか言うのも何だし、有り体に言いますと、チンコの話をしようと思う。

チンコと言えば小学生男子の笑いのネタとしては鉄板で、ウンコと双璧である。とりあえずチンコって言っとけば小学生男子はゲラゲラ笑い転げるのだ。そう言えば小学生の時読んでたコロコロコミックの漫画なんかほとんどオチがチンコかウンコだった気もするし(というのは言い過ぎかもしれんけど)、当時の小学生男子としては学級王ヤマザキが毎月楽しみだった。

そんなことを考えてたら小学校の裏山で友達と遊んでたときのことが急に思い出されて懐かしくてちょっと涙ぐんでしまった。土の匂いとか、泥だらけのズボンとかさ。ミニ四駆を外に持ち出してオフロードでボロボロになったこととかあったっけ。もうあの山、道路工事で無くなっちまったんだよな、などと。こんな気持ちにさせられるのは全部チンコのせいだ。

ところで話は飛ぶのだが、チンコ好きということになると縄文人も中々好きだったらしい。上野の国立博物館には縄文時代の石棒がある。石棒とは石で作った巨大なアレである。いや、アレというのはチンコ。縄文人おっぱい星人であることは数々の土偶におっぱいが成形されていることからして明らかだが、チンコの巨大なやつまで作ってしまうとはかなりの小学生スピリッツの持ち主だったに違いないと思うものである。

ある書に曰く。

中でも長野県南佐久郡佐久穂町にある北沢の大石棒は全長が二メートル二三センチもあり、現在は水田の脇に立てられている。その様は見事と言う他ない。

つくられた縄文時代: 日本文化の原像を探る (新潮選書)

それで現地に行ってみたのが冒頭の写真であります。どうやら日本一のチンコであるらしく、看板にもそう書いてある。

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見事と言う他ない。

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全体的にデフォルメされたデザインであるものの妙な部分にリアルさを持たせてあり縄文のアーティストたちのこだわりが感じられる。

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と冗談みたいに書いてしまったのだが、前出の本によると石棒には摩滅痕とか叩き割った痕が見られるらしく、

「勃起→性行為→射精→その後の萎縮」という一連の状態を擬似的に再現する

儀式的な意味合いがあったという話である。
土偶のおっぱいも縄文人おっぱい星人だから作ったのではなくて繁栄を象徴する儀式的な意味があったのではないかと言われている。

……しかし。
いつの時代も小学生男子はアホであったに違いない。たとえ縄文の昔だからと言って、彼らが大人しくチンコを祀る儀式を神妙な顔して見ていただろうか。
村一番の石棒職人が最高のチンコを作ったとして、きっと彼は村じゅうの小学生男子たちのヒーローである。
またあるいは残酷な小学生男子的感性によって翌日から彼の娘のあだ名はチン子かもしれない。
石棒の前でひざまずいて祈る長老を見ながら、思わず噴出すのを我慢できただろうか。

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最後に、古墳時代まで下っておこうと思います。国らしきものが日本にも出来始めた時代。
福岡県の岩戸山古墳から出土した石人の一部「男根のある裸形の石人(下半部)」。
小学生魂は時代を超えて受け継がれたっぽい。

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