向こうが見える古墳

休日のぶらぶら。西日本まで来ました。

▲見野古墳群の眺め

東姫路で自転車を借りて20分ほど走ったところにあるこちらは見野古墳群。山の麓の斜面にいくつもの古墳が並んでいた。過去形なのは、今やほとんど墳丘が残っていないことによる。でもそれはそれで現代的には面白い光景ではあります。

▲3号墳

それにしても姫路あたりまでくると瀬戸内の風景になります。ポコポコとした山がいくつもあり、その間に平野が広がっている。古墳群はその平野を見下ろす眺めの良い場所にあります。古墳時代的に住みやすそうな気がする眺め。

▲4号墳

一番よく残っている4号墳。奥壁も天井石も大きくて立派です。

▲4号墳の石室

6号墳、通称夫婦塚は石室がふたつある双室墳であり、かつどちらも奥壁が抜けて向こう側が見えるという、知りうる限り他に類を見ない古墳。メガネっぽい。

▲6号墳

▲6号墳の石室のうちのひとつ。向こうが見える

3号墳も奥壁が抜けて筒になっている。両側から入れて便利。

▲3号墳

他に「姫路の石舞台」と呼ばれる巨石を組んだ石室があるらしいです。(後日知った)

古墳群は7世紀の築造。日本がひとつの国になりつつある時代です。みんな明るい未来を思い描いてこの土地を開発していたんでしょうか。そうだといいなあと思う。