この中島、火山だ

 古墳の形のさまざま。古代ピープル何を考えてこんなもの造ったのかしら。

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 円であったり四角であったりそれらの組み合わせであったり。またときには周囲に濠をめぐらし水があったりなかったり。濠は古墳の形を縁取っていることもあれば盾形かもしれないし細い濠が何重にもなっていたり。さらにサイドビューも一筋縄ではいかない。そして古墳の横に出っ張る造出し。

 グンマの八幡塚古墳もまた目的不明の特殊形態を持ってて、「前方後円墳」「盾形の周濠がある」などは珍しくないのだけれど、その濠の中に円形の島がある。

 超オシャレ。なんだこの古墳は。盾形の周濠の中に小島が浮かんでる。こんな現代的デザインを千五百年前に編み出したというのかピープル。

 現地の案内板によるとこの小島(中島と称する)は「祭祀の場」「近親者の埋葬施設」または「明らかになっていない」ということで何なのか分からぬ。なんでこんなオシャレ古墳を生み出してしまったんだろう。あるいは本当に「オシャレだから」かもしれない。

 まあそれはそれとして、とりあえず現地で見てみようってことにしまして桜前線を追いかける一環で行ってみた。行ってみたらここは中々素晴らしい古墳です、葺石と埴輪が全面きれいに復元されてるし、上に登るのも中に入るのも自由だし、菜の花畑があるし、あと馬の埴輪がある。

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葺石と埴輪列

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上に登るのも……

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中に入るのも……

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菜の花畑もある。

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わあ馬の埴輪かわいい。

 

まるで古墳のテーマパークです。ワクワクします。

 

それで、今回は桜前線を追いかける一環だったので桜を撮らなければならないと思って、後円部のてっぺんに立って写真を撮ってみました。北西にある薬師塚古墳や北の土屋文明記念館の桜がほどよく美しい。案内板によるとこの向こう側に榛名山があるらしくて、この日は曇だったのでもっと晴れてれば見えたのになあと思ってくやしい。あと、なんか思いついたのである。

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 この中島、火山だ。

 

 北西に榛名山、北東に赤城山。南には山がないけども、関東平野にありながら山に囲まれてる感の強いグンマだから、山って意味ありげですね。特に古墳時代というのは榛名山の最後の活動期にあたるので、古墳を造ったピープルはポンポコ噴火する榛名山を間近で見ていたに違いなく、というか火山灰に埋もれた古墳時代人のホネが見つかっていたりする

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ので、山に対してはかなりヤバイという思いがあったはずなのだ。なので、古墳を造るにあたって山のヤバさを表現してみたのである、できるだけオシャレに。そうすることで死んだ王様がいかにヤバいすごさであったかを世間にアピールしたのである、たぶん。

 

 ところで八幡塚古墳の南西には二子山古墳があって、こっちも中島がありますが、埴輪の復元とかはなくて笹が生い茂ってて野良っぽい感じ。ナチュラル感重視ならこちら。あと併設のかみつけの里博物館も充実しててオススメスポットです。  

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(二子山古墳の中島からのサイドビュー)